「もう嫌だっ…
風雅の気持ち全然わかんない…
私はこんなに…こんなに好きなの…にっ……!?!?!?」

急に腕をぐいっと引かれて部屋の外に出たかと思えば、唇になにかが重なった。

…いや、押し付けられた。

驚きで目を見開く。

ドキドキと鼓動が高鳴って、今にも爆発しそう…

だって、今…私…

私…

……風雅と、キス、してる…

「んんっ…」

段々深くなっていくキスに心地よいものを感じて目を閉じる。

しばらくして唇が離れ、風雅がコツンと私の額に自分の額を合わせた。

「…隼人なんかと付き合うな。
俺と付き合え」

「っ…!」

「……好きだ」

その言葉に私は再び涙を流す。

温かい涙。

そう、これは嬉し涙…

風雅は優しく笑って私の目元を拭うと、

「んっ…」

もう一度甘いキスを落とした。