ツンデレな彼と同居中♡

「…いいわけねぇだろ」

俺はそう言って立ち上がる。

「…別に好きじゃないんじゃないの?」

「…俺もそう思ってたけど」

「…自覚しちゃったんだ?」

「…まあ」

タイミング悪りぃよな…

なんでもっと早く気づかなかったんだ?

「まあいいけどさ。
とりあえず真っ向勝負ってことで」

「…負けねぇけどな」

「俺こそ」

隼人はそう言うと鋭い視線で俺を見て去って行った。

翔と浅川が気まずそうに俺を見る間、俺は席について窓の外を眺める。

はぁ…他の生徒がいなくてよかった。

要が学校案内を頼んだおかげでほとんどの生徒がこの教室にいない。

それに小声で話してたから多分気づいてないだろう。

それにしても…

…あいつもかよ。

要は…あいつ本気か?

でもどっちにしろもううじうじしてられねぇ…

あいつは絶対渡さない。

俺は机の下でぐっと拳を握りしめた。