トントン

なに?と顔をあげると

「…かーなーめー…」

「ん?なんか怒ってる?」

そう言って首を傾げる要。

イラっ…

「転校1日目でサボりって!
なにしてたの!?」

そう言って怒鳴る。

「えー?まあ男の話?」

「何言ってんのよ!
…って…え?風雅と一緒だったってこと?」

「…そうやで。
で、友達なった」

「へ、へえ…」

そう言ってチラッと教室に帰ってきた風雅の方をみる。

…あ、なんか暑そう。

ってことは屋上かどこか?

まあいいけど…なんか色っぽくない?

ボタン外してるし…

ちゃんと留めなよ!って言いたい…

けどそんなちょっとしたことでさえ言えないよね…

私はため息をついて風雅から目をそらした。