その日の夜。

お風呂を出てハミングをしながら洗面所で髪の手入れをしていると、

鏡に茉侑ちゃんが映って一気に体をこわばらせた。

「…ねえ結芽」

いつも以上に低い声にビクッとする。

「な…なに…?」

手を止めて振り返る。

「…あんたさー、風雅が好きなの?」

ドクン…

「なん…で…?」

「見てたらわかんじゃんそんなこと。
で?好きなの?」

ドクン…ドクン…

「…好き…だよ……」