風雅side

結芽が部屋に入っていったのを見て、俺も自分の部屋に戻る。

バクバクバクバク…

なぜかさっきの結芽の表情が頭から離れない。

『ありがと』

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な、なんだよ、あいつ、俺に礼とか珍しい…

そ、そうだな、珍しいからこんな変な感覚になってんだ。

そ、それ以外ないだろ!?

スポーツバックを置いてはぁ…とため息をつく。

…あの人、なんでここいんだろ。

正直すげぇ不愉快。