「…じゃあ行ってくる」

「行ってらっしゃいっ」

理玖を笑顔で見送って

風雅の部屋に駆け込む。

ガチャ…

「風雅、どう…?」

そう言ってそっとベットに近づく。

と、また起き上がる風雅。

「う…ゴホっ…別に…ゴホっ…平気…ゴホゴホっ…」

……

「ど・こ・が平気なのよ!!」

そう言って再び風雅を寝かす。

「咳酷いね…咳止め飲もう!
ああでも先になにか食べなきゃ。
おかゆとか…食べれる?」

そう言うとまたゴホっと咳をして

「…ああ…」

と言ったので私はわかった、

と頷いて部屋を出た。