「…あ、もしもし、1年2組の一条風雅と佐久良結芽です。
…はい、はい、今日体調悪いので休みます。
…はい、失礼します」

ピッ。

風雅はガバッと体を起こした。

「おいっ…おまっ…ゴホゴホっ…
バカかっ…ゴホっ…」

咳き込みながらもバカ、と言う

風雅を睨みながらも思う。

…だって心配なんだもん。

だいたい風邪引いたの、

絶対私のせいだし。

「もう連絡しちゃったもん。
取り消せないからとりあえず風雅は寝て、ね?」

そう言って風雅を寝かせる。

「っ…ゴホっ…」

「寝ててよ?私は理玖起こしてくる」

風雅にもう一度釘をさして

私は部屋を出た。