青い月

その後もメールのやりとりは続き、
すぐに学園祭当日になった。

学園祭一日目は、文化祭。
勇人くんとは少しも喋れず、ちょっと後悔していた。

そんな時でも私の前に来るのは、
「暇そうじゃん、美咲」
と、嫌味たっぷりに言ってくる廉。

「は、うるさ」
面倒くさい言い合いになる前退散する私。

この時の私は、廉がいつも隣にいてくれていることに気付いていなかった。