私はこんなに気が重いのに、紗季に関してはスキップで教室を出ていく始末だ。
はぁー、憂鬱。
「郡山さん、ごめんね。ご飯前に…。」
相手は申し訳なさそうに顔の前で手を合わせている。
「全然!どうしたの?」
「ここじゃなんだから…場所移動しない?」
「? うん。」
そういって連れてこられたのは教室から大分離れた裏庭。
裏庭は静けさに包まれ、人があまり居ないから絶好な告白スポットだ。
ここで告白されたことは何度もある。
「郡山さん あの…」
「なに?」
「俺と付き合わない?」
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