「蓮唯…」

朱音は目に涙溜めた。

「朱音…。僕は産んで欲しいな。」

「来翔…うん…。」

朱音はそういい来翔に抱きつく。

「じゃ、蓮唯は戻ろうか。」

「うん。」

優に連れられて病室に戻った蓮唯。

「僕も…。もどるね。」

来翔はそういい病室を出て行った。

(私の…私と来翔の子…。)

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「朱音が妊娠してたなんてね。」

「そうだね。でも、瑠花と颯優に幼馴染ができるんだ。」

蓮唯と優はそう笑いながら話す。

「希子にも大切な人が見つかるといいね。」

「うん。」

二人はそういい小さな双子を見つめていた。