〝ガラッ!!〝

「朱音!!」

そのとき、来翔が勢いよく病室のドアを開いた。

「来翔…」

「大丈夫か!?頭とか打ってないか!?」

来翔はそういい朱音の頭を撫でる。

「大丈夫だよ…。そんなに心配しないで。」

朱音はそう言い笑う。

「よかったぁ…蓮唯から連絡が来た時は驚いた…。

よかった無事で…」

来翔はそういいその場で崩れた。

「あの…さ、朱音。」

「なに蓮唯?」

「…最近…生理…来てる?」

蓮唯の質問に朱音の体はビクリとはねた。

「…来てない…」

静かに朱音はいう。

「もしかして…」

希子が言う。

「そんな…嘘…でしょ…?」

朱音はお腹に手をソッと置いた。

「朱音…!!」

来翔の顔には嬉しさが溢れ出ていた。