.......昨日........

「着きましたわ」

夏希はそういい扉を開ける。

「ここは…!!」

「私が専用に使わせてもらっているキッチンですわ。」

「でも食事って…」

「女の武器は料理です。

そうやって私も緋月の妻になったんです。

だからあなたにも料理で優の妻になってもらいたいの。

我が家はあなたがいた一般家庭とは生活から環境、

何もかもが違いますわ。しかし、変わらないものは料理。

この本には優の好きなものから苦手な野菜まで書いてあります。

それで一生優に守ってもらえるよう努力をなさい。

この業界で生きていくのには必要なものです。」

夏姫はそういいレシピ本を蓮唯に渡した。

「それじゃ…」

「えぇ。短期間で頑張りましたわ。

優の妻として胸を張って生きられるよう、お互い頑張りましょう。」

「お義母様っ…」

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「だからこれから沢山優に作れるよ!!

まだまだ勉強中だけど…。」

「そうか…。蓮唯ありがとう…。」

〝チュ〝