「あ、あった!!

…はい。」

蓮唯の手のひらに出されたボロボロのお守り。

「こ、これは…?」

「見てわかるだろ…お、お守りだよ…。」

縫い目もぐちゃぐちゃで秘勝と書かれたお守り。

「秘勝…?」

「っ!!こ、これはだな…」

「間違えたんだね。」

蓮唯はそういい笑った。

「しょ、しょうがねぇだろ!!

は、初めてだったんだから…」

優は照れていう。

「ありがとう…。持ってくね。」

「お、おい!!やめろよ…。

それは…」

蓮唯はそんな優の言葉を聞かず話を切り出す。

「泣き虫だった優なのにねぇ~」

「うるせぇぇぇ!!」

(もう俺を埋めてくれ・・・!!)

密かにそう思う優だった。