一番上の兄。

古都凪 麗牙。

「蓮唯~!!おかえりっ!!

寂しかっただろ?お兄ちゃんの胸の中に飛び込んでいいんだぞ!?」

続いて来たのは二番目の兄。

古都凪 麗都。

「んじゃ、遠慮なく。」

〝げしっ〝

蓮唯の声と共に麗都の胸には蓮唯の

愛のある愛のある愛のありすぎる蹴りが入った。

「ぐぇっ!?ちょっ…蓮唯!?

いくら寂しかったからと言って…

兄ちゃんの胸にそんな愛のある蹴りを入れられたら兄ちゃんっ…///」

「何勘違いしてんだバカ。愛なんて入ってないよ。

気持ち悪っ…」

蓮唯はそういい後ずさる。

「おい!?真面目に引くなコラ。」

古都凪家の兄弟のいつもどおりの会話のおかげか、

緊張でガッチガチだった優に初めて笑顔が見えた。

「二人共いつもどおりで微笑ましいかもしれないけど…。

蓮唯、その方は?」

麗牙が蓮唯の隣にいる優に視線を移した。

「うん。この人はね…」

「え、えと!!

蓮唯さんとその…

お、お付き合いをさせていただいてる雅司 優と申します!!」

「雅司…?」

「麗都知ってるのか?」

「知ってるっていうか…知らないっていうか…」

「どっちなんだよ。」

「知ってる。」

「ま、玄関で話すのもなんだから中にお入りください。」

麗牙はそういいスリッパを出した。

「ありがとうございます。」