こんなこともうないかもしれない。

大好きな人にそんな言葉を言われるのは…。

五年も待って、待たせて…。

今でも想ってくれている人がいるなんて…。

なんて私は幸せ者なんだろう…。

優…出会えたことが奇跡だよ…。

あの日、あなたがあの場所にいなかったら…

私たちは出会ってなかったかもしれない。

あなたが雅司家に生まれてきてくれなければ、

私とあなたは隣の家ではなかったかもしれない…。

「私で…いいっ…の…っ…?」

こみ上げる嬉しさを我慢しながらいう蓮唯。

「お前じゃなきゃヤダ。」

「お願いします…っ…」

蓮唯はそういい左手を差し出す。

「幸せにする。」

そういい優は蓮唯にキスをした。






しかし…二人にはもう一つ試練があった…。