優は悲しそうに笑い、言った。

「うん…。もう会えないかもしれない…。

蓮唯を抱きしめられないかもしれない…。

でも、俺待ってるよ。

蓮唯を待ってる。たとえ…

10年20年向こうに居ようとも…。

俺は蓮唯を待ってる。酷いことたくさん言っちゃったし、

許して欲しいなんて思ってないけど、

これは本当だから…。

蓮唯を待ってるよ。一緒に行くことはできないし…

蓮唯が辛い時そばに居てやれないけど、

そのネックレスに掛かってるリングで俺を思いだして欲しい…。

なんて…。」

優はそういい蓮唯の前を歩いた。

〝ぎゅっ〝

「れ、蓮唯!?」

蓮唯は優を抱きしめた。

「ありがとう…。たくさん傷ついたけど、

優が考えてくれて嬉しいよ…。

これ、持って行くね。

あのボロボロのお守りと一緒に…。」

「ま、待て蓮唯!!あのお守りは…ダメだ…。」

優は慌てて言った。

「なんで?」

ニヤニヤしながらいう蓮唯。