...数日後...

歩道橋を歩く二人…。

「飛行機の時間までまだ少しあるな。」

優が口を開く。

「うん…。」

蓮唯がそれに答える。

…これが最後のデートかもしれない…。

「よし!蓮唯、目閉じて!!」

「えっ?」

「いいから!!」

言われたとおり蓮唯は目を閉じる。

〝ちゅっ〝

蓮唯の額に優の唇が触れた。

「!?」

「はい、目開けていいよ!!」

蓮唯はゆっくりと目を開けた。

首には冷たい感触…。

そっとそれに触れる。

「俺とお揃い!」

優はそういいピースを蓮唯に見せた。

優の首には光り輝くリングがかかったネックレス。

「これ…でも…」

蓮唯は戸惑った。