そこには蓮唯ではない女性と並んで歩いている優がいた。

「あいつっ!!」

朱音は学園を飛び出して優のもとへ向かった。

「ちょっと!!」

朱音の声に振り向く優とその女性。

「あんた蓮唯の帰り待ってるんでしょ!?

浮気してるの!?そんなの許さないわよ!!」

「いや…」

優はそういった。

「違うっていうの!?

ふざけないでよ!それが証拠でしょ!!」

「ちょっと…朱音さん、優様が困ってますわ。」

希子が止めに入る。

「希子止めないで!こんなの許せない!!」

「おいおい…学園の前で血みどろな戦いか?」

「何があったんです優様?」

朱音の声に駆けつけた楓と佳。

「楓先生…」

朱音は楓の声に止まった。

「佳…」

優は困ったように助けを求めた。

佳は現状を把握して朱音に言う。

「ここはとりあえず引きましょうか朱音さん。」

「えぇ?佳先生!!いくら執事だからって…」

「学園の時は優様の執事ではありません。

あなたたち生徒の先生です。」

佳はそういい朱音を校舎へと戻した。