「はい?」

『あぁ。蓮唯さんですか?』

電話の相手は佳だった。

「佳先生!!」

『飛行機に乗れましたか?』

「うん。乗れたよなんか隣の席の子もアメリカに行くんだって。」

蓮唯は来翔のことを佳に話した。

『龍宮寺 来翔…ですか。』

「先生知ってるの?」

『知ってるというか…有名ですよ。』

「へぇ…」

『なんで名家の家の血を引いている蓮唯さんは知らないんですか…。

龍宮寺といえば有名な資産家ですよ。』

佳はため息混じりにそう蓮唯に説明をした。

「そうだったんだ。」

『で、その龍宮寺 来翔はなんて言ったんですか?』

「〝君もmr.ジョニーに習うのか?〝って…。」

『あ…。』

佳は突然黙った。

「佳先生?」

『言うの忘れてました…。

蓮唯さん、その子と同じ人に習います。』

「………は………?」

佳の言葉に耳を疑う蓮唯。