「場所くらい教えてくれてもいいじゃない...」 なんとも言えないこの感じ 嫌な予感が頭を埋め尽くしていく クラスで一番クールだと言われる私にとって、こんな感情は久しぶりで... どうしたらいいか全くわからない 考える事をやめ、しわのついた制服もそのままに家をとびだした まっすぐ先に見えるのは、家のすぐ近くにある私の通う白嶺高校 「屋上にでも行こうかな...」 私の心に反して青く澄んだ空の下を 勢い良く駆け出した