ほんとのキモチ。





『え……? 柊、くん?』





耳元で、また、ごめん
と 謝る声が聞こえて。




もう 謝って欲しくなくて、
手を 柊くんの背中に そっと回した。







すると、柊くんは 全部 話しくれた。









わたしと 一緒に帰れなかったのは
バイトを 始めたから。




隠し事も、バイトの事だった。





『一緒にいる時に あんまり
笑ってくれなくなったのは、
どうして…?』



顔を上げて、じっと見つめる。







「それは……」



そっぽを向いて、何故か
顔を 紅く染めた。