公園に着いて、ベンチに座る。


すると、


「待ってて」



とだけ言って、
元来た道を 走って行った。



何があるんだろう?
と 思ったけど、
言われた通りに待った。





「お待たせ、ほら」




あったかい ミルクココアを
わたしの手に 握らせた 柊くん。



柊くんの手には、微糖珈琲があった。




『あ、ありがとう』





わたしを 気づかって、
ココアを買いに 走ってくれたことが
何よりも嬉しくて、
少し 声が うわずってしまった。