20:56。



時計の 長針が この時刻を示す。





柄にもなく、緊張して。
ベットの上に 正座して、
柊くんが 来るのを 待つ。




ピーーンポーン




音が 聞こえたのと同時に、
上着を着て 慌てて 外に飛び出すと





「…ごめん、遅くなって」



申し訳なさそうに 謝る
柊くんが いた。




『全然 平気! 寒いし 遠いのに
家まで 来てくれてありがとう。

近くの公園 行かない?』



頷いた柊くんと 公園まで
無言で 歩いていく。