「柊!上がっていいぞ〜!
後で 事務所来い!」


『分かりました!
皆さん、お先 失礼します』




厨房を出て 着替えて 事務所に行く。







「柊、お疲れ様。
よく 根を上げずに 頑張ったな?」



『お疲れ様です。
…慣れるまでが 超 キツかったです』




すると 店長は 豪快に笑って。




「柊が そんなに必死になる
彼女、早く見てみたいなあ。

今度、絶対 連れて来いよ?」





『…この後 会うんだけど、
もう 別れるかもしれない。

今度 連れてくるとしたら、
友達に 戻れた時だと思う。
楽しみにしてくれたのに ごめん。』




叔父さんは 少し 驚いた顔をして



「そうか。


俺が 若いモンの付き合いとか
どうこう言う立場じゃないけど
お前個人は、彼女と別れることなんて
望んでないんじゃないのか?


そんなに 大切にしてんのに、
別れて お前は 後悔しないのか?」




いつだって、叔父さんは
俺の事 何もかも、見透かしてる。