「…っ小春!!!」



竜が、追いかけてきてくれた。






『竜…、わたし、
柊くんに、嫌われちゃった…』



小さな声で 呟いて
床に ペタンと 座り込んだ。











「しょーがねぇなぁ。


今 誰も おらへんから、
しっかり 泣け」




その言葉を合図に 泣き出した
わたしと向かい合って しゃがんで、

バカ小春〜 なんて 悪口言いながら
頭を 撫でてくれた。












__________ まさか この光景を、

追いかけてくれていた 柊くんに
見られていただなんて、
わたしも 竜も、気付かなかった。