やっぱり、わたしの事… そう考えると、悲しくなって、 涙がこみ上げる。 『先生、保健室、行ってきます』 顔を 下に向けて、 すぐに 教室を出る。 廊下を 歩き始めた時、 教室の中から、 「俺、付き添ってくる」 という 竜の声と、 椅子を引く音がした。