部屋をでた優太は、裏庭で吐いた


(情けねぇ。弱ぇーな
…山崎さんにあやまらなきゃ)

優太が廊下をふらふらしながら歩いていると、山南が部屋から出て来た

「優太?具合が悪いのでは?」

「………。」

首振りもしないで壁に手を付き、自身を支えていた

「布団を敷いてあげるから、私の部屋で寝なさい。歩けないだろう?」

素早く布団を敷いて

「さぁ横になりなさい。飲み水を持ってくるから。」

ふらふらしながらも布団に入れた

(山崎さんにあやまらなきゃいけないのに…)


山南が戻り

「今日は、私が山崎君と一緒に寝るから
布団を借りるよ?」

(借りてるのは俺なのに……)


「他に何かいるかい?」

首を横に振る

「おやすみ」

山南は部屋を出てから、土方の部屋に行った
沖田 斉藤 山崎がいた

「どうしたんだ?」

「山崎君もいたなら話が早い
先ほど、私の部屋の前で優太が具合悪く
動けなさそうだったから、私の布団を使ってもらっているんだ
だから、今日は山崎君の所で寝させてもらえるかな?」

「山南さん、実はな…」

土方は、優太と山崎のことを話た

「優太は何に苦しんでいるんだろうね」








一方、優太は静かに涙を流していた。
子供の頃から、母に言われ続けた言葉…

『お前なんか産まんかったらよかった』
『生きてるだけで、迷惑やねん!』
『あんたのせいや!なにもかも!』


なぜか頭の中でぐるぐると言われ続けた


(ごめんなさい。ごめんなさい。)と繰り返し心で叫び、朝まで眠れなかった