優*雪

「やっと、話をしてくれるようになったんです…総司の気持ちもわかります」

山南さんが静かに言う


「しばらく、幼なじみのことは確かめず
優太として接して、優太の様子を伺ってみたらどうだ?」

斉藤が言う


斉藤も優太と毎朝、稽古をしているんだもんな
あまり接触してない俺より、優太を知っている


「わかった」と俺が頷く


「話したら、少し気持ちが晴れた!
ありがとよ!」


軽く笑って、立ち上がった

俺には、こんなに心配してくれる仲間がいる!


「優太……抜け身になった後、浪士組に入ればいいのにな…」


「そうだな」


意外にも…土方さんが返事をくれた

こういう時、近藤さんが言うのに…


「優太が決めることだ!」

近藤さんにしちゃ、珍しいことを言った