旅籠にあった、笠をかぶり優太が先を歩く


「優太と話ができるなんて思いませんでしたよね」

「俺もだ。話して余計にアイツが遠い存在になった気がするぜ」




吞気に話す三人




気がつけば、優太の隣に人がいた
優太と似たような背格好で、何やら話をしているし、じゃれ合って肩を組むようにしたり…
とにかく仲が良い!



永倉は二人を見て、胸が苦しかった
優太が雪に見える
優太の隣がもう一人の幼なじみまことに見えたから…


「どうした?」

土方に声をかけられたが、永倉は

「何でもない」


とだけ返した


「私も優太とあんな風に遊びたいです」


素直に言える沖田を羨ましいと土方、永倉が思い、お互い目を合わせて笑う

「総司なら、なれそうだな」
「本当ですか?」
「頑張り次第だな敵は手強いぞ?」
「誰にも負けません! 敵って?」
「優太だよ!」
「へ?優太は仲間ですよ?」
「んなの、わかってら!」

沖田は少し天然
土方も永倉も総司が子供に見え、ため息をついた