「俺もつけてみてぇ」
この部屋にいる奴が一斉に俺をみる
……変なこといったか?
「いいけど……」
雪が俺に面をつける
近くにいるってだけで、仕事すらできなかったのに
俺の顎とか耳とかさわられて、なんか照れる
それに…このにおい……あのにおい袋だ
「どお?」
「こりゃみえねぇな。歩けるかな」
立ち上がる
「うわぁ!」
まったく見えないから、机のこと忘れて躓いた
雪に支えられ、転けずにすんだが……
「あははっ!」「ぶはっ!」「クックッ」
皆に笑われた
「うっせぇ!みえねぇんだよ!!」
総司なんか腹抱えて、笑いすぎだ!!
「初めてつけるとだいたい皆転けるよ」
雪は、笑わなかった
「外す?」
「いや…慣れるまでつけてみたい」
雪が首を傾げる
「慣れてどおすんだ?」
そうだよな
でも、今外したら顔赤いのばれるだろ!
「そうだ!!道場までそれつけて
道場で雪が面つけて、土方さんと試合!
どう?」
「いいけど…」 「いいぞ!」


