「雪が厄介などと、滅多に言わぬのに…」
「忍に戻るの?」
「雪は、月と影、二組の頭首だった
抜けた穴が大きいのだろう
ほぼ毎日これだ! 子離しろと言うにな」
「せっかく、のぶさんが皆と遊べるようにしてくれたのに、出掛けるなんてねぇ」
慶喜様と総司がぐるになって、雪を休ませたかったわけか?
疲れて寝るほど、働かされてるみてぇだが?
雪の子供の時の話を、永倉がしていたら
帰ってきた
「おかえり」 「ただいま」
「状況は?」 慶喜様がきく
「思った以上に面倒だった」
「何をおってんだ?」 俺がきく
「新選組にも関係あるから
ちらっとわかったこと言うが
古高の言っていたバカ計画が進んでいる」
「なんだと!?」
「どこかに陣を構えているらしいし
大砲の用意もあるらしい
まだ、確認がとれていないから
おおっぴらに動けない」
「売られた喧嘩は買うんだろ?」
「当たり前!俺の喧嘩は、慶喜の喧嘩だぞ!」
よくわからん
「天子様をさらうってあれだよね?」
平助!どう考えてもそれだろ!
「それが、どうして雪に喧嘩を売ることになるの?」
ん?平助!! 珍しくさえてるか!?
「孝明天皇は、俺の兄だから」
しれっと凄いこと言いすぎだ
「「「「「 ええええーー!! 」」」」」
ほら! こうなるだ……ん? 兄?
「なんだ、言ってなかったのか?」
「のぶさん、私は知ってたよ!」
知ってたのかよ!? バカ総司!!
「あれ?総司?
俺のこと話したって言ってなかったか?」
「人格とかは言ったよ!
言ってよかったんだ?」
「まぁね」
雪が天井をみた
皆が静かになる ……暗黙の了解だな
「雪影様 申し訳ありません
見ていただきたいものが…」
雪が手を出すと巻物が落ちてくる
開いてすぐに閉じる
「降りてこい」
シュッ
黄色の鬼面。初見だな
「誰が持っていた? 」
「……」
「言えないか?」
「……」
「睦月だろ」
「……はい」
「だろうな。気にすることはない
俺は、見てないことにする」
「睦月様は、なにをされるおつもりですか?」
雪が黄色の髪を撫でる
そして、背中をポンと叩く
「静月……
睦月についていけば間違いない
自分のお頭を疑うな。信じてろ!
気づかれる前に 戻れ!」
「はい」
シュッと闇へ消える
三百ほどいるといっていたか、忍も人間
他人の不安や不信を消してやるのも、上にいる奴だ
頼られることが多いのだろうな
「忍に戻るの?」
「雪は、月と影、二組の頭首だった
抜けた穴が大きいのだろう
ほぼ毎日これだ! 子離しろと言うにな」
「せっかく、のぶさんが皆と遊べるようにしてくれたのに、出掛けるなんてねぇ」
慶喜様と総司がぐるになって、雪を休ませたかったわけか?
疲れて寝るほど、働かされてるみてぇだが?
雪の子供の時の話を、永倉がしていたら
帰ってきた
「おかえり」 「ただいま」
「状況は?」 慶喜様がきく
「思った以上に面倒だった」
「何をおってんだ?」 俺がきく
「新選組にも関係あるから
ちらっとわかったこと言うが
古高の言っていたバカ計画が進んでいる」
「なんだと!?」
「どこかに陣を構えているらしいし
大砲の用意もあるらしい
まだ、確認がとれていないから
おおっぴらに動けない」
「売られた喧嘩は買うんだろ?」
「当たり前!俺の喧嘩は、慶喜の喧嘩だぞ!」
よくわからん
「天子様をさらうってあれだよね?」
平助!どう考えてもそれだろ!
「それが、どうして雪に喧嘩を売ることになるの?」
ん?平助!! 珍しくさえてるか!?
「孝明天皇は、俺の兄だから」
しれっと凄いこと言いすぎだ
「「「「「 ええええーー!! 」」」」」
ほら! こうなるだ……ん? 兄?
「なんだ、言ってなかったのか?」
「のぶさん、私は知ってたよ!」
知ってたのかよ!? バカ総司!!
「あれ?総司?
俺のこと話したって言ってなかったか?」
「人格とかは言ったよ!
言ってよかったんだ?」
「まぁね」
雪が天井をみた
皆が静かになる ……暗黙の了解だな
「雪影様 申し訳ありません
見ていただきたいものが…」
雪が手を出すと巻物が落ちてくる
開いてすぐに閉じる
「降りてこい」
シュッ
黄色の鬼面。初見だな
「誰が持っていた? 」
「……」
「言えないか?」
「……」
「睦月だろ」
「……はい」
「だろうな。気にすることはない
俺は、見てないことにする」
「睦月様は、なにをされるおつもりですか?」
雪が黄色の髪を撫でる
そして、背中をポンと叩く
「静月……
睦月についていけば間違いない
自分のお頭を疑うな。信じてろ!
気づかれる前に 戻れ!」
「はい」
シュッと闇へ消える
三百ほどいるといっていたか、忍も人間
他人の不安や不信を消してやるのも、上にいる奴だ
頼られることが多いのだろうな


