「やだなぁー」
総司…駄々をこねる
「門限ないでも、帰らなあかん!」
口を尖らせる
「えーー」
子供やん…
「組長さん!」
しゅん としてる
「一番隊隊長さん!」
「左之さんだって帰ってこないよ?」
「事情が違うやん!心配すんで?」
「そお?」
「鬼みたいな人は、起きてるやろ!?」
あえて名前を口にしなかった
「起きてるね」
「ほな、帰ろ?」
「明日、非番だよ?」
まだ粘るの?
「非番でも朝餉には顔だすの!」
「お母さんみたい」
「子供みたい!」
「ふふっ、子供はやだな」
「明日、非番なら昼に河原で会おう?
慶喜連れてきていい?」
「ええ!!緊張!!」
「会ったことあるやん」
「一緒にお昼しよ!
総司に会いたがってたから」
約束をして、総司を見送る
総司が振り返って、口づけをする
二人して顔、真っ赤
「また、明日」
「うん。またね!」
照れるやん…
最後の最後で、気がついた…
もしも、男として育たなければ、こういう幸せが自分にあったこと
慶喜の時に気がついてあげられなかった
本当、わがままばかりだった…


