団子食べながら


「雪…具合どお?」





「……よくないかな。」


しばらく間があったのは、本当のことを言う勇気が必要だったんでしょう


「今もきつい?」

「まあね
そろそろ慶喜に話そうと思ってる」

「そっか」

「後のことは、総司に任せるからね!」


「ますます、先に逝けないね!」

「総司は薬飲んでる?」

「うん。薬ありがとう」


私がいないときに、いつも薬が増えている

飲んでなかったらバレるでしょう


「総司!お願いがあるんだけど?」

「なに?」

「来月の二日、夜まつりがあるから、一緒にいかないか?」

男前な口調でかわいいお願いですね?


「いいよ!!その日セツできて!?」


凄く嫌そうな顔した…

やっぱりセツを消すんだね


「男同士だと、手つなぎにくいでしょ?」


いい感じの理由だと思う


「その日で、セツは最後にする」


知ってるよ


「ありがとう」


私は雪之介を抱きしめた…

ちゃんと胸の音が聞こえるように


「手は恥ずかしいのに、抱きしめるのはいいの?」


「ふふっここは人がこないからね!」


雪が素直に私の背中に手を回す


これが最後かもしれない……

そんなこと考えたら、強く抱きしめたみたいで


「ぐぇっ!」

雪が鳥のような声を出しました


「あっごめん。」