熱は、ずいぶん下がった

朝がきたのに

セツさんは、目覚めなかった





もう、屯所に戻らなきゃ






私を信じてくれた
近藤さんたちを裏切る訳にはいかない


「先生  屯所に戻ります
私はお見舞いに来られません
もしもの時は、屯所に知らせてください」

「わかった
沖田君、君も帰ったら休むんだよ?」

「はい。セツさんをお願いします」



大丈夫

セツさんは、大丈夫

ひょっこり帰ってくるんだから


信じて待つことしか出来ません


セツさん…待ってますから…