大嫌いで大好きな幼馴染み

あたしの言葉に怖気づいたのか夜はそんな事を言った。

『じゃあ電話を切ったらすぐに来いよ。それじゃあ---.....』

「待って。」

電話を切ろうとする夜にあたしはそれを止める。

『.......何かあるのか?』

「-----....."あなたはこれからもずっと黒い心の持ち主でしょう。"」

あたしはさっき読んでた詩の一番最後のページを見ながら読む。

.....きっと夜はあたしが何を言っているのか分からないと思うが。

それでもあたしはそこに書かれている言葉を読み続けた。

「"けれど数年後、数十年後、もしかしたら僕とあなたは白い心を持つようになるかもしれません。......ですが今のままの僕たちではずっと黒い心のままです。"」

あたしが詩を読んでる間、夜は何も言葉を発しない。

まだ電話は繋がっているままのようだからあたしはさらに続ける。

「"だからまずは、自分自身の事を好きになること。そして.....相手にも好きになってもらえるようになること。あなたがどれだけ相手を嫌おうとしても本当は好きになってほしいと願うのはあなたが黒い心の持ち主だから。あなたはきっと白い心を持てるはず。これは素直になれない僕と私とあなたの物語....."」