大嫌いで大好きな幼馴染み

『当たり前だろ。もうすぐ5時になるのにお前が教室に来ないから電話したんだ。』

「もしかして夜......律儀に教室で待ってるの?」

『逆に聞くけどお前こそどこにいるんだ。』

「.......家に決まってるけど。」

心なしか夜に嘘を言ってみる。

もちろん夜は教室にいるだろうからあたしのカバンが置いてあるのには気づくと思う。

それでも夜がどんな反応をするのか気になってしまった。

『......お前.....』

「何」

『......嘘つくならもっとましな嘘をつけよ。』

「本当に家にいるんだから嘘も何もないけど。....あぁカバンが置いてあるの見たんでしょ。別にカバンなんてどうでもいいし。」

『蝶』

「.......なに」

電話越しの夜は何故か真面目そうに、そして少し怒った感じの口調であたし名前を呼んだ。

.......全く.....何でそんなに不機嫌なの......。