大嫌いで大好きな幼馴染み

そして、それを読んでいる自分。

他の詩とは全く違う世界観で、うまく説明は出来ないが"物語である詩"なのだ。

この詩はあたしが小さい頃に図書館で見つけた本で、本当に大好きだった。

ちょっとした時間があれば家から近い図書館に行ってはいつも読んでいた。

.......夜も、一緒に。

まぁでもそれは小さい時の話で、しかもお互い嫌いあってからは全然読まなくなってしまったし.....きっと向こうもこんな詩なんて忘れてるに決まってる。

「........」

1ページずつ順番に読んでいくあたしはあるページで手を止めた。

そのページはあたしが一番嫌いで.......一番好きな言葉。

それを読もうとしたとき.......

ヴーヴーヴー

制服のポケットに入れていたケータイが鳴る。

あたしはケータイを取り出し、ディスプレイを見た。

「........夜?」

ディスプレイには"鈴月 夜"とフルネームで表示されており、一瞬どうして夜から電話なんか来るのか分からなかったが、すぐさま思い出す。