大嫌いで大好きな幼馴染み

まぁ.....二人が意外に思うのはあながち間違いではないかもしれないが。

なんせあたしが好きなのは......。

「........あ。」

思わず声に出してしまい、すかさず周りに人がいないか確認する。

......とりあえず誰もいない事が分かり安心する。

そして目の前にあるたくさんの本の中から一冊を手に取った。

「.......まさかこんな所にあると思わなかった。っていうか絶対こんなの読む人いないでしょ。」

そう言いながらあたしは近くにあったイスへと座り、机の上に本を乗せた。

......あたしは普通の小説もマンガも雑誌も読むが、一番好きなのは......"詩"なのだ。

「"黒の白".....ってホントにいつ見てもおかしなタイトルだな....。」

あたしは少しだけ笑いながら本を開いていく。

最初のページの最初の言葉。

「"人にはそれぞれ黒い心と白い心がある。あなたと私は黒い心で出来ている。"そうそう最初はこんな感じの始まり方だったな。.....勝手に決めつけられちゃってるし。」

ひとりでぶつぶつと文句を言いながら次々とページをめくっていく。

.......この詩は登場人物が三人いる設定で、黒い心を持った”僕”と白い心を持っている”私”。