「あ~‼そうだったね~‼やっぱり夜くんは優しいんだよっ‼」

なんて....くるみが変な事を言うもんだから少しだけにらんだ。

「ヒィ...!??!」

「......優しい.....?何言ってんの。あいつは何一ついいとこなんてない。しかも勝手にあたしの物触ったの......?ありえない。信じられない。誰も頼んでないのにいつもいつも.....本当に嫌い。」

「....蝶....。」

「本当に蝶って夜の事嫌いだよね。」

「当たり前。しかも嫌ったのはあっちが先だから。」

あたしはくるみのお弁当を食べ続けた。

あの時のことを思い出しながら.....。

夜とあたしの両親はあたし達が生まれる前から仲良しで。

何のつながりなのか分からないけど、

あたし達が生まれた日はたった一日違いで。

夜が8月の25日であたしが8月の26日。

だから幼い頃からあたしと夜はいつも一緒にいた。

......だけど、それは突然だった。