大嫌いで大好きな幼馴染み

.......夜がどの部活に......。

「......サッカー.......?」

あたしはただそう小さくつぶやいた。

とっさに頭に浮かんだのがサッカーだったのだ。

「なんだ蝶ってばちゃんと覚えてるじゃんっ‼」

「......え?」

「そう‼サッカーだよサッカー‼」

.......全然当てるつもりなんてなかったが目の前にいるくるみが”すごーいっ‼”などと言ってくる。

「でもだからってどうしてあたしが四人の部活を決めなきゃなんないの。」

「.......くるみ。この子全くもって思い出してないわよ。」

「え~~~‼.......蝶は興味がないことにいちいち覚えてるヒマがないんだね....‼」

「そんなの当たり前じゃん。」

「な~ん~で~さ~‼」

”なーんーでー‼”と言いながらあたしの体を揺さぶるくるみ。

......この子揺さぶるのが好きなの......?