大嫌いで大好きな幼馴染み

「.....夜....?」

夜に名前を呼ばれてあたしは.....なぜか泣きそうになってしまった。

夜の名前を呼んだ時もかすかにだけど、震えてたのが分かる。

「.....蝶。どうするんだ?.....今日、鈴月と一緒に残っていくのか?」

先生があたしにそう聞いてきた。

......それに対してのあたしの答えは--....。

「......ん。.....残ってく。.....夜と一緒に。」

誰の顔を見ずにうつむいた状態でそう小さくつぶやいたのだった。


「蝶ーーーーーっ‼」

先生の授業が終わり、放課の時間になった。

そしたらくるみがあたしの名を呼びながら、近づいてくる。

「.....くるみ....うるさい....」

「あっ‼蝶ってばまた寝てたの!?ダメじゃんかっ‼」

「んー.....あたしはいいの.....」

「.....頭がいいからって~~っ‼ちょっとはその頭のよさあたしに分けてよ~~っ‼」