勝手に二人で話を進められているこ事に納得がいかないあたしは先生に向かってそう言う。

.....話の内容を聞いていたらあたしがなぜか居残ることが決まっているかのように話すもんだからムカついてしまい不機嫌になる。

「.....まぁお前はそう言うと思ったけどな。」

”全く....鈴月を見習えよ。蝶。”と付け加える先生。

「夜が残るならそれでいいじゃん。でもあたしは残らない。残りたくないから。」

「あ～....分かった分かった。なら今日は鈴月だけ残ればいい。で、蝶は別の日に残ればいい。いいか?居残りは絶対だ。」

「.....だから居残りは嫌だって言っ--....」

「ならお前に選択肢をやるよ。今日、鈴月と二人で一緒に残るか。それとも別の日に一人で残るか。どっちがいい?」

先生がそんな事を言ってきたため、あたしはすぐさま答えた。

.....一人でなんて....無理に決まってる。

「何それ。そんなの夜と一緒の方がいいに決まってる。」

もうあんなのは嫌だから.....。

以前、一人で居残っていた時のことを思い出していた。

夜が来なかったら絶対家になんか帰れなかった。

もう一人で居残りなんてしたくない....たとえ嫌いな相手と一緒に居残ってでもそれだけは絶対に嫌だった。