「だから言ったじゃん。こんなの全然たいした事ないって。それなのにわざわざ保健室まで行くなんて....。しかも何なの。ものすごく雑だし、汚いし、さっきより痛くなったんだけど。やるならもうちょっと上手に出来なかったわけ?本当信じられない。」

「うるさい。お前が痛いって言うから仕方なくやってやったんだろ。それなのにお礼どころか文句しか言いやしないなお前。つーかそれが雑になったのはお前が変に暴れるから悪いんだろ。俺のせいじゃなくてお前のせいだ蝶。」

「はぁ?どうしてあたしがあんたなんかにお礼言わなきゃなんないの。それに何?あたしのせい?バカなこと言わないで。上手に出来なかったからってあたしのせいにしないで。」

ガラッ

今まさに授業中であるにも関わらず、そんな事気にせずに教室の中へと入っていく。

「言っとくけどお前が黙ってじっとしてたら上手く出来てた。それなのにやたらうるさいし動くしうるさいし。」

「うるさいのは夜もでしょ。あたしの言った事に対して文句しかないし、言う事聞かないし。ていうか人の話聞かないで一人で言いたいことばかり言って本当何なの?」

「蝶だって文句しか言わないし、言う事聞かないし、人の話聞かないだろ。それに意地もはる。」

「.......怒」

......あたしとそっくりそのまま同じ事を返され最後には余計な一言までついてきた。

......本当、ムカつく.....怒

「.....夜なんか」

「本当に蝶なんか」

「嫌い。」「嫌いだ。」

そう言いながら自分の席へと座った。