大嫌いで大好きな幼馴染み

「......どっか痛むのか。」

そう言われ、とっさに掴まれていた方の腕を隠すように後ろにやる。

「どこも痛くない。それより何で来たの。」

あたしは誰も来てほしいなんて言っていないのに。

勝手な事ばかりする夜。

「お前一人でどうこう出来たって言うのか。」

「出来る。後ろにコンビニがある。」

「行こうとしてなかっただろ。」

「行こうとしてた。でも夜が来た。」

....一向にどちらも引かないかのように言い合う。

あー言えばこう言う...。本当にムカつく。

「なんで無視しなかったの。別にあたしがどうなろうと夜には関係な--....」

「関係ないわけないだろ。」

夜はあたしが言った事になぜか怒った口調になる。

「.....何で.....怒るの。」