「......遅い。怒」
しびれをきらしてしまい携帯を見るとそこには8:30と表示されていた。
このままでは学校に遅れてしまう。
ここから学校までは歩いて25分もかかる。
自転車で行けば10分くらいで着くが。
あんまり信号がないから早く着く。
.....でも夜は歩いて学校に行っている。
聞くつもりはなかったがこの前女の子達がそんな事を話しているのを聞いた。
......とうとうあたしは待っていられなくなり仕方なく電話することにした。
電話帳を開き、夜の名前を探す。
そしてフルネームで"鈴月 夜"と書かれた名前を見つけ、電話をかけた。
呼び出し音が1回....2回....3回....と鳴っているが中々出てこない。
「.....寝てる....絶対....」
そう思いながらもずっと呼び続けていると8回目のコールでやっとつながった。
『....---もしもし』