そう言った後またさらに説教が続いた。

そして今日、いつもなら学校に行って屋上にいる時間なのだが....いまだに部屋着のままでそして片手には携帯。もう片方の手には今朝、母から持たされたお礼の品のクッキー。

「......はぁ....」

あたしは今まさに外に出ていて夜が来るのを待っていた。

外で待ち続けて15分くらいは経ったと思う。

あたしは夜より早く家を出るためこんなに出るのが遅いなんて.....思いもしなかった。

太陽の日差しが気持ちよくて眠くなってしまう。

「......何でこんな遅いの....」

出てくる気配すらない。

.....まさか、もう出て行った??

いやそれはない。絶対に。

家の中にいてもドアが閉まる音や、門を閉める音とか何かと聞こえてくるはずだ。

なのに今、外にいるあたしでさえ聞こえないとなると.....まだ家の中にいるのだと思った。

「.....早く出てこいバカ夜。」

あたしは眠たい目をこすりながらそんな事をつぶやいていた。