いつも通りの朝。

いつも通りの平日。

いつも通りの日常。

......なんてのは今日に限って送ることが出来なかった。

夜があたしの事を迎えに来てくれたあの日。

それからだいぶ日は過ぎて一週間もたっていた。

そう、一週間も過ぎたのだ。

あの間ずーっと誰にもあの日の事を話さないでいたら.....つい昨日の夜問い詰められ全部話したら、案の定母に怒られた。

『どうして一週間も黙ってたの!?あの日中々帰ってこない蝶が心配だったから学校に電話しようとしてたのよ!?その時にちょうど帰ってきたから安心しちゃったけど、まさか夜くんが迎えに来てくれて、そのうえ家にまで送ってもらってたなんて‼』

あたしはその言葉を若干聞き流しながら聞いていた。

......本当は耳をふさぎたかったがそんな事したらさらに怒られるのなんて目に見えていたためとりあえずやめておいた。

『明日‼絶対に夜くんにお礼言うのよっ‼あとクッキーも作っておくから渡すのよ‼絶対よ蝶‼いい!?』

『あー分かった分かった。そんなに怒んないでよ。もっと老けるから。』

『.......蝶ーーーーーーッ‼怒』