大嫌いで大好きな幼馴染み

「.....また明日な、蝶。....鈴月も。」

後ろで先生がそう言うが、あたしたちは何も言わず歩き続けた。

そしたら急に夜があたしに話しかけてくる。

「.....お前、何であいつに名前で呼ばれてるんだ。」

「.....は?」

突然意味不明な事を言われた為、そんな返事しか出来なかった。

「だから何で名前で呼ばれてるんだ。」

「.....何でって....あの人ほとんどの生徒の事名前で呼んでんじゃん。くるみだって、杏だって。男子も呼ばれてる。」

藤先生は他の先生達とは違い、生徒のほとんどを名前で呼んでいる。

.....まぁ年が近いからっていう理由もあながち間違いではないが。

「.....あいつはお前に馴れ馴れしい。」

「生徒には馴れ馴れしいでしょ。しかもうちの担任なんだからなおさら。.....あ、でもそういえば夜は名前で呼ばれてないね。」

あたしにはそんな事どうでもいいが。名前で呼ばれようが、馴れ馴れしくされようが。

あの人の考えることなんて興味もないから。

「別に名前で呼ばれたいと思ったことはない。むしろ呼ばれたくもない。俺はあいつが嫌いだ。」