大嫌いで大好きな幼馴染み

「階段から落ちても知らないからな。」

「あたし、夜の手離さないからいい。」

「.......お前、」

「もし夜があたしの手を振り払ったりでもしたら、一生恨んでやるから。死んでも恨んでやる。」

そんな事を言いながらどんどん歩いて行く。

そしてようやく......職員室へとたどり着いた。

ガラッ

夜がドアを開け、先生の名前を呼ぶ。

「......藤(ふじ)先生。」

そしたら職員室の奥の方から声がしてくる。

「.....あぁ。渡したプリント出来たのか?さすがにあれは時間が---...って鈴月?」

先生は夜の顔を見るなり驚いた顔をする。

.....まぁ本来なら夜はここにいないはずなのだから驚くのも無理はないが。

「蝶に渡したプリント、あと三枚残ってる。明日提出でいいだろ。」

夜はそう言いながらあたしがさっきやったプリントを先生に渡す。