大嫌いで大好きな幼馴染み

......大丈夫。大丈夫。怖くないから。

目を閉じながらそう考える。

溢れてくる涙もぬぐっていく。

......このまま眠っちゃえば気づいたら朝になってる。

そう思い本気で眠ろうとしたら......

「......そんなに怯えて泣くぐらいなら変な意地はるなよ。蝶。」

「.....っ.....‼」

片方のイヤホンを外されそんな事を言う声が聞こえたと思ったら目の前にはさっき帰ったはずの夜がいた.....。

「......帰れって、言った....っ」

「......最後にお前に聞く。今日はこのまま朝まで学校にいるのか?それとも、帰るのか?......俺と一緒に。」

......本当に.....夜は嫌いだ。.....大嫌い。

「.....かえ、る.....っ」

そう言ったのと同時に夜はあたしの腕をつかみ、立たせる。

そしてそのまま教室から出て行こうとする。

「....ま、だ...プリントやってな---....」